【事例研究-03】高校・スクールブランディング

建学100年に迫る、価値ある歴史を持つ同校様。
『文部両道』を掲げ、約15年前ほどから取り組んできた受験校へのシフトから、学力帯の異なる3コースを設置。
以来、徐々に合格実績を積み上げ、
現在では国公立大学、難関私大・上位私大への合格者数は年々増加傾向を示し、
現役合格率も約85％を達成するなど、もはや立派な進学校の一角、といっても遜色無いレベルまでに進化してきた。
近年も着実に入学者を確保しているが、将来にわたった視点では、
少子化傾向は現実的な問題であり、今後健全なる持続可能な学校運営を実現する意味からも、
一度足元から生徒募集のあり方、そのための媒体・ツール全般を洗い直したいとのことから、
弊社へご相談をいただいた。

オリエンと詳細なヒアリングを交え、以下の顕在情報や潜在のインサイトを洗い出した。

1. 文部両道の普及が功を奏し、紛れもなく生徒の心身の成長や進学の質向上に大きく貢献
   → 校風はいい意味で派手さがなく、至って穏やかな気風が漂い、礼儀正しい素直な生徒が目立つ。
2. 広域での認知度が思ったほど進んでいない
   → 埼玉県南、東京城北での知名度は確保できているが、それ以外が弱い。
3. 目指すターゲットの「潜在層」にリーチできていない
   → 既存の学校案内パンフレット、Webは学校を知る側の目線でつくられているため、顕在層には伝わる内容だが、潜在層に伝わりにくい。
4. 築き上げてきた合格実績の将来減は懸念材料
   → 私立高校入学の支援制度で、入学志望者の学力帯が広がり、将来合格実績の減少が懸念されている。

以上の与件と課題から弊社として、単にメディアやツール制作ありきの展開ではなく、
この際、『学校ブランディング』として、同校が持つ差別性や優位性を、潜在層に且つ広域でいかに認知を広げ、募集広報に貢献する戦略立てとするかをご提案した。

1. 建学理念「有徳の人間形成」の本質を描き、それを実践していく同校の教育方針である「進学」「文部両道」を軸に、受験・進学校としての路線を邁進、その実績は着実に積み重ねられていながらも、「飾らない嫋やかな校風」「礼儀正しい若者」の姿。
   実はこのことが同校独自の校風を表現するブランドイメージであり、それをありのままの自然なことばや写真で綴っていく。学校広報のブランディングツールとして、媒体制作のコンセプトとした。
   

   フォトイメージブック風の学校案内パンフレット

2. さらに潜在層と広域に認知させることを目的として、定番の本パンフレットとは中学校や学習塾に幅広く多数配布する縮小版パンフレットが有効と捉え、別途制作されたいと言う、同校様の要望に対し、最適化する提案を行った。
   

   縮小版募集パンフレット

3. この縮小版パンフレットと共に、施設内で展示できる募集広報ポスターも合わせて提案。
   

   募集広報ポスター

4. さらに情報の拡散性、機動力の発揮、広域・潜在層へのリーチを目指し、パンフレット等の配布を対象としないWebチャネルでの広報戦術を強化する提案。当然スマホ対応のレスポンシブ、マルチデバイス構造。

   学校案内特設サイト

5. 上記、募集告知用LPサイトの実際の導線確保、能動的にマーケットへ踏み込む手立てとして、Web広告を提案。
   

   ディスプレイWeb広告