ブランディングに取り組み、ブランドを確立する。
いいことはわかっていても、
世の数多ある企業、実はあまり積極的ではない。。。
効果が見えにくく、結果の数値化がし辛いこと、
収益化をダイレクトに実感できないこと、
そして、中長期にわたる地道な浸透・定着活動が不可欠なことから、
及び腰になってしまう。。。
片や、ブランドを導入している企業は、そのメリットを強く実感し、
最早ブランド抜きの企業活動などありえない!と信じて止まない。
これら両者の意識の違いはどこからくるのか?
ブランド未導入企業はぜひ一読してください。
ナルホドそうかァ、と腹落ちしますよ。
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1. まず『ブランド』を軽くオーバービューしてみる
当記事ではブランドのメリットや必要性・重要性を踏まえ、
広角な視点で、特にここではビジネスに活かすメリットに刮目し、
本質・実態に迫る『ブランド』『ブランディング』について語っていきます。
その前に当記事では『ブランド』と『ブランディング』の両者が随所に出現しますので、
まずは違いを初っ端に触れ、
『ブランド』、『ブランディング』の基礎知識を簡単に説明しておきましょう。
“そんなことは、百も承知だ!”と仰せの向きは、飛ばして本題の大見出し2. へどうぞ。
01. 『ブランド』と『ブランディング』の違い
『ブランド』は製品・商品、サービスの“銘柄”や“商標”。
『ブランディング』は“ブランド化”、”ブランド構築”。
つまり両者の違いから一目瞭然、
前者は確立された姿、
後者は確立するための行為や取り組みなのです。
02. 『ブランド』の解釈
ブランドと言うと、欧米のメガブランドやビッグメゾンを想起する企業経営者は、
この後に及んで少なくないという事態。
そのこと自体間違ってはいませんが、
ブランドという言葉が高級ブランドやファッションブランドの代名詞として独り歩きしたため、
いつしか少々バイアスのかかった、矮小化されたカタチで、巷に定着してしまったのでしょう。
何をか言わんや。。。
03. 『ブランド』と『CI』はどう違う?
ブランドと似て非なるものにCI(コーポレートアイデンティティ)がありますが、
CIは企業が「我社はこうあるべき」、「我社の理念・哲学」、「目指すべき姿」など、
企業の絶対価値を定めたもの。
マインド【MI】、ビヘイビア【BI】、ヴィジュアル【VI】の3要素をCIで表します。
それに対しブランドは企業・製品・サービスの持つ独自性や差別的優位性など、
市場や業界、また同業社間での相対的価値を顧客やユーザーに認知・浸透させる企業活動。
従って、ブランドは市場環境、業界・競合事情、顧客・ユーザーニーズなど、
『マーケティング』要素が強く、ブランドを確立するブランディングには不可欠です。
当ブログ記事の本題ではありませんが、もし前者のCIにも興味がある場合、
以下のバナーから参照してみてください。
興味ナシの方は、次の04にお進みください。
04. 販売・開拓・価格・採用はブランドが目指す理想
“多くの販売ができる”、“新規の市場開拓に有利”、“価格訴求を回避できる”、“採用活動に有利”。
言うなれば企業にとって垂涎の要素ばかりですねェ〜。
企業の理想郷であり、どんな企業でも、それに肖りたい究極の姿。
「選ばれる」、「でなきゃダメ!」というファンの強い支持。
toBでもtoCであっても、ブランドのレーゾンデートル(存在意義)であり、
それでこそ、新規開拓を有利に導き、そこで多く販売でき、しかも価格維持を為す、
という所以なのでしょう。
さらに人材確保に事欠かないとは。。。
では次項の冒頭から、この4つのメリットを絶賛取り上げます。
2. ブランディングの4大メリット『販売・開拓・価格・採用』
では4点セットとでもいうべき、
ブランドのメリットやブランディングする効果について、数値・統計データを根拠に解説していきます。
まずここで経済産業省が公開しているブランド価値評価に着目してみます。
順位 | 設 問 | 選択%|複数選択 |
---|---|---|
より多くの製品等の販売・提供ができる | ||
シナジー効果により新市場を開拓できる | ||
高い価格で販売できる |
引用先|経産省「ブランド価値評価に関するアンケート結果の集計」の中の問い「競争上の優位をもたらすブランドの具体的効果」
この表は、ブランドの具体的効果を国内の大企業に問うたもので、
数十項目の設問アンケートから、複数回答された公表データ上位3位までを抜粋。
結果から『販売有利』『市場開拓』『価格有利』というメリットを導き出しました。
以降で順位を追ってそれぞれの有利さ、効果について考察を加えていきます。
01. ブランドは『多く販売できる』ことに効果
まず上表①で、「より多くの製品等の販売・提供ができる」が堂々の1位〜〜!
ナント!7割近くを占めるからオドロキ!
やはりブランドの持つパワーは企業にとって極めて強ーーい戦略兵器。
未導入企業は羨望の眼差しといっていいでしょう。
確かにブランド力のある製品やサービスは販売数や売上額で絶対的優位にあることは、
マーケットや経済活動から容易に理解できることでしょう。
02. ブランドは『市場開拓』に有利に働く
次に第2位〜〜! 同じく上表①で、
「シナジーにより新市場を開拓できる」。
要するに、新規の市場開拓に、ブランドがシナジーによって競争上有利に働く、というもの。
これもスゴイ!ブランド導入企業の半数以上が、有利だと認めたのです。
やはり企業にとって宿命とも言える新規市場開拓。
ブランドというチカラが大きな働きになっているのですネェ〜。
03. ブランドは『価格維持』に有利に働く
同じく上表①の第3位です!
なにィー!「高い価格で販売できる」ですとォー!
何という傲岸不遜、慇懃無礼! イヤ失敬、思わず吐露してしまいました。
まさに世に数多ある企業にとって、嫉妬心を抱いてしまいそうな事実です。
この価格優位に関し、中小企業必見!別視点の統計データも紹介しておきます。
下表②をご覧ください。
中小企業庁で公表している「東京商工リサーチ」社のブランドに関するアンケート調査です。
こちらのアンケート結果から読み取れること。「ブランドに取り組んでいる企業」の回答で、
価格の優位性に「大いに寄与している」と「ある程度寄与している」を合計すると、ナント約56%にも及ぶもの!
ここでもブランディングやブランド維持に取り組んでいる企業は、価格の有利さを強く実感していると言えます。
中小企業といえども、やはりブランドは少なからず価格優位を我がモノとしているのですねェ〜。
片や17%強。。。驚くなかれ!両者との比較で、かくの如く大きな差違。
ここで強調したいのは、中小企業でさえも、ここまで大きな差になることがブランドの価値!
だと言えるでしょう。
ブランディングに取り組み、ブランド力ある商品を創出した結果、
多くの販売実績を達成している。
この企業がこの商品をもって新規市場開拓する場合でも、
ブランド力を発揮し、値引きせずとも有利な新規取引を開設できる。
その後も非価格訴求で安定的に多くの商品を販売できる。
ということが言えませんか?
恐るべし、ブランド力、まさに垂涎たる所以。
高い価格で勝負できるなんざァー、肖りたいもんですなァ〜。
新規の市場開拓やリードの新規獲得に手を拱いている、
また日常の営業活動において、
デフレ的価格訴求や市場での不毛な値下げ競争に日々悩ませ続けられているという、
“ブランド未導入”企業のお歴々!
ここでブランドパワーの重要性を認識され、ブランディングに取り組むことをぜひオススメします。
いずれも筆者の主観ではなく、客観的な数値データが物語っているので説得力あるでしょ。
では引き続き、4番手の『採用』に効果を示す、に移ります。
採用難に日々悩まされている企業、人事担当者は必見です!
04. ブランドは『採用』に有利に働く
⚫︎学生は将来性や社会貢献を重視する
今や新卒・キャリア・高卒など全領域で、
企業は熾烈な採用環境を強いられると言う、超売り手市場。
大企業でもこのご時世、採用難に苛まれているのに、
いわんや “中小企業において” をや!
てな具合に、採用結果の良し悪しは企業にとって大きな経営課題レベルであり、
企業の存亡を占う試金石。
そこでここでも統計データを用いてみたいと思います。
この表③は採用統計でお馴染み、株式会社ディスコの新卒就活生へのアンケート結果(複数回答)。
設問にブランドという表現は無いものの、
筆者の経験上、この統計結果を帰納法的に解釈すると、実は『ブランド』の概念が成り立ちます。
着目するのは「将来性がある」、「社会貢献度が高い」が上位にランクイン。
この2項目が上位に存在するとは、Z世代の学生も捨てたものではないですねェ〜。
さらに下位ですが「仕事内容が魅力的」が入ってきました。
⚫︎実は将来性・社会貢献・仕事の魅力はブランドそのもの
すなわち、
「将来性がある」|中長期的に成長を期待させる戦略的ビジネスモデルや製品・サービスが存在
「社会貢献度が高い」|収益追求だけでなく、事業推進を通じ物的・人的・資金的貢献を図る社会的責任を果たす
「仕事内容が魅力的」|業界で独自モデル、市場で差別性高い戦略等、そこに関われる仕事の魅力
これらから帰納法的考察をすると、自社の強み、他社との差別性、独自戦略ですね。
実はこれって、ブランドのエッセンシャルでは?
そうなんです!
明確な表現や定義はではないものの、まさにブランドのど真ん中!
⚫︎中堅・中小企業は隙間を縫ってチャンスと捉える
しかしながら、上場企業や大手企業では、これら要素は標準的に事業に組み込まれているのでは?
という声も聞こえてきそうですが、実は意外に形式的だったりすることもあります。
そこで声を大にして言います。
難度を上げている昨今の採用活動で、人材獲得が隘路と化してしまった中堅・中小企業!
この状況を打破する手立てとしてオススメがブランディング。
少なくとも、採用でいつも大手企業の後塵を拝している状況から、一矢報いる絶好のチャンスです。
⚫︎企業理解・定着促進のエンゲージメント向上効果
企業の魅力・売り・強みを知った学生は、企業を良く理解し、入社願望を高めます。
入社後もミスマッチを削減、定着を促し、企業へのロイヤリティを高めていく。
つまり企業のブランド力が、
学生・新入社員のエンゲージメント向上の採用につながるわけです。
3. あと書き
以上ブランドの4つのメリットを足速に語ってきました。
『販売有利』『市場開拓』『価格有利』の3つは、
言うなれば伝統的、テッパン要素ですが、
4番目の『採用効果』は、比較的近年、定説化されてきた要素です。
いずれも企業活動における非常に戦略性溢れるテーマで、
企業の大小、マーケットの大小にかかわらず、
ブランディングに取り組む価値や必要性をご理解いただけたと思います。
我国は中小企業が9割以上を占める産業構造。
国内随所で繰り広げられている企業間競争の中には、
中小企業が大手に戦いを挑むこともあるでしょう。
その場合たとえ中小企業でも、ニッチ戦略や局地戦に打って出て、
弱者が強者に打ち勝つ、といった痛快な武勇伝も聞こえてくるのです。
ブランドのチカラがあればこそのサクセスストーリー。
ではこのブランドが、なぜここまで企業競争にチカラを与え、
顧客や消費者のファンを形成し、「でなきゃダメ!」と言わしめるのか?
一歩進めてブランドの成り立ちや本質について、
わかりやすい事例も交えながら、ブランド未導入企業が導入のきっかけになるよう、
次の記事もぜひ参照してください。以下のバナーから進んでください。
執筆・編集|メーソン
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